富永の散歩

日の傾いた頃、ゆっくりゆっくりと富永を散歩した。
富永は相変わらずで、ばあちゃんが畑で仕事をして、
虫たちがゆるやかに秋の音色が奏でている。

けどそんな富永にも少しづつ変化はある。
いつも一生懸命だったばあちゃんが倒れて、
雑草だらけになっている畑があったり、

異常気象のせいか、いつもなら真っ赤に色づいているはずの
楓も、今にも枯れてしまいそうに儚く乾いてしまっている。

「昔の富永はよかった・・・」などと、安易に過去を懐かしむのもいいが、
今もここに咲いている花があり、ここで鳴いている虫もいる。

今度、木を植えてみようかな。
畑に花を植えてみようかな。
田んぼの真ん中でバーベキューでもしてみようかな。
今日は星が綺麗かもな。
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